思い切ってしまえばなんてことない距離なのですが、煮え切らないと中々行けないところです。
そんな気持ちも相まってか、雨…。
飛行機の中から見えた出雲の山の木々から煙立つ雲の、なんとも荘厳なこと。
お昼から春の「八足門」特別参拝に予約をしたので、それまで一通り参拝。
入り口の鳥居は、本当の大鳥居のある参道の中盤。
車で来る人が多いので、最近はもっぱらこちらの鳥居から潜る人が多いとのこと。
石畳をまっすぐ歩いて行くと、拝殿にたどり着きます。
参拝の仕方がわからず、速攻検索したところ、
2礼4拍手1礼
とのこと。
通常は2礼2拍手1礼なのですが、出雲だけはこの参拝だと。
なぜこのように違うのかは分かっていないそうです。
さらに、他にも絶対参拝方法の何かがあるだろう!と、検索をかけたところ、
反時計回りに参拝しろと書いてあったので、わからないままに反時計回りに参拝。
八百の神々に始まり様々な神様を拝んだ先の本宮の真後ろに、
スサノオが祀られてある。
その後ろには、神山の八雲山がある。
そのあたりの空気は本当に山からの良い気が降りてきて気持ちよかった。
まだ時間はたっぷりあるので、彩古館というところに立ち寄る。
出雲大社の御祭神は「大国主命」なのですが、今までこれが世に言う「大黒様」だとは梅雨も知らず。
と、言いますか、本当は違う?ルーツはインドヒンドゥーの神様(肌が青い!!)なのですが、
神仏習合の流れで同一神として、取り入れられたようです。
で、その彩古館では、大黒つながりで大黒様が寄贈されることが多く
たくさんの大黒様が置いてありました。
大黒様は最初は笑ってなかったそうです。
商売の神様として民間で祀られることでどんどん笑顔になっていったそうな。(ホッコリ)
二階の展示物は出雲にまつわる進物(天皇家の方の御幣(供物))が置いてあったりしたのですが、何よりも驚いたのが、そのフロアに人がいるのに気がつかなかった!!w
わからない言葉があったのでスマホで調べて一人でブツブツ言っていたらどこからか声が…
え!?人居たの?!!
ちょっとびっくり。
そのあと色々教えてもらいましたが、大社の全体の作りとして私たちが参拝する場所からは直接神様が見えないようになっているのですが、実はその場所からはまっすぐな場所に神様が据えられているのだそう。
薄暗い中で神様を語るその方の熱い思いが伝わってきました。
でもですね、実のところ、御神体は南の私たちの参拝の方に向いていなくて
西(日の沈む方)に向かって置いてあります。
ということで、本宮の真横から参拝するのが「通」なのだそうです。
お賽銭入れることろは無いのですが、知ってる人は知っている。
ぜひ通りすがりに参拝してください。
よく出雲といえば出てくる映像の巨大しめ縄は、神楽殿(結婚式とかを執り行うところ)だったのですね。
ふらふらと漂っていたら、ちょうどお昼頃。
出雲といえば「出雲そば」
ブラタモ好きな私は「荒木屋」さんにおじゃましてきました。
お腹の好き具合で普通の盛りにしたのですが、人様が食べている天婦羅が羨ましかったw
甘辛のタレがすごく美味しくて、あっという間に完食。
そばの実アイスもコクがあって美味しかった!
と、そろそろ八足門ツアーの時間♥
も〜時間30分前に行っちゃうなんてさすが私。なんて思っていたら…
時間間違っていた!
目の前をツアーの人達らしき方々が出発中!!
受付のお姉さんも「待ってました!」と心なしか叱られモード。
しょぼん。
ツアーのおじさまに連れられ出発。
いろいろな説明を受けつつ、八足門へ到着。
神主さんに連れられて、八足門の中へ。
お祓いをしてもらい、神主さんのお話を伺う。
神主さんはかれこれ出雲の神主になって10年。
まだまだ知らないことが多いです。
と、自分なりに調べたいろいろなことをお話してくれました。
でもね、神主さんにも悩みはあるようで、
「やめたいなって思ったことあります。
でも、こうやって皆様が来てくれて祈ってくれることで力もらってます。」
と、少ししんみり。
H25年の遷宮は、伊勢と出雲の遷宮が一緒だった珍しい年だったそうで、
その時の出雲の屋根の吹き替え時の古いヒノキの屋根をお土産にいただいた。
現地解散だったので、やる気満々で「次どこ行くか!?」と思っていたのですが、
すごい雨と風と寒さが阻んで、やる気が一気にダウン。
とりあえずツアーに付いていた出雲歴史館に行ってみた。
中々見応えのある資料がたくさんありました。
映像で綴る神々の歴史なるものもあったのですが、
クオリティーのB級さに内容が頭に入らずW
某予備校を連想させる雰囲気。
そんなところに古事記の漫画がどさっとミュージアムショップに置いてあったのでごっそり購入
「この世界の片隅に」の作者、こうの史代さんが描いたもの。
古事記は私も口語版を持っているのですが、次から次に神々が増えるのでギブアップしていたのですが、これを読んでみると、大切な人は深く、どうでもよさそうな神様はそれなりに描いてあるので調子よく読めて面白かったです。
腑に落ちないとか、書き損じ?とか、きっとこれは同じ人?とか不明瞭な部分も愛嬌で乗り越えていたw
なんでもそうですが、本人が興味があって、愛着があって描く、作ることを感じる作品には、本当にそれを感じます。
いい本でした。(まだ古事記全体の三分の一の「神代編」のみw)
乞うご期待ですね。
もう雨風がどんどん強くなって、こらもうあかんということで早めにホテルに。
近所でご飯食べようとウロウロしたものの、なめてました。
こういうとこはだいたい5時には全部閉まるのです…。
諦めてコンビニ飯となったものの、飛ばされそうな風と雨でもう笑いしか出ません。
コンビニの窓も割れてるしw
温泉入って明日に備えよう!